札幌ルンビニー幼稚園は、1966年(昭和41年)に浄土真宗本願寺派円静寺を母体とし、円静寺第二世住職・藤原星静の仏教保育を通した幼児教育への情熱と地域の皆様と子ども達による幼稚園設立への多くの要望と賛同が一つの大きな力となり、様々な有識者の皆様や地域の有志様のご協力により現在と同じ二十四軒の地に創立され円静寺第二世・藤原星静が初代園長に就きました。 その後、初代園長が日本の幼稚園草創期の中で当園を一から育て始め「遊びを中心とする教育」という後の当園の伝統となるものの様々な礎を築き、「和顔愛語」を園訓とし浄土真宗仏教保育のモットー「まことの保育」を基本とした自由な遊びの中から自主性と個性を育んでいく環境づくりを目指しました。
創立の年、まだ幼稚園というものが何たるかが見えなき時代の中で試行錯誤の末に不安と緊張一杯で迎えた第一回入園式に正装に身を包まれた保護者の皆様に連れられた67名の可愛らしい子ども達が制服姿で「おはようございます!」と笑顔でご挨拶してくれた時の安堵と感動は初代園長が当園を作り上げていく上での心の支えとなり、いつまでもこの幼稚園を強く支えてくれるエピソードとなっています。
その創立から9年後の1975年(昭和50年)に円静寺第三世住職・藤原良樹が第二代園長として当園を守り育てる立場を受け継ぎました。第二代園長は、初代からの伝統と礎を大切に守り抜き、最も大きな功績として1985年(昭和60年)に当園の保育方針を細部まで表現した現在の新園舎への建て替えを行いました。その後、昭和・平成という時代の様々な喜びや困難を保護者の皆様と共に乗り越え、2016年(平成26年)には創立50周年という大きな節目を沢山のお世話になった皆様と園舎に入り切れない程の現役園児のみなさんと共に迎えさせて頂く事が出来ました。
そして、[令和(れいわ)]という新しい時代へと変わる直前となりました。2017年(平成29年)、円静寺第四世住職藤原健彦が第三代園長として責任ある立場を受け継がせて頂きました。今後の将来を主役として個性豊かに活躍なさるお子様達の心身健やかなるご成長とご立派な人格形成を第一に、どのような時代と社会にあっても常に守り抜くべき変わらぬ幼児保育の意義と大切さを保護者の皆様とお子様達と共に確かめ合いながら、初代園長と第二代園長の意志を引き継ぎつつ精進して参りました。
すっかり大きくなった園庭の木々に囲まれた札幌ルンビニー幼稚園は、今日も創立の日から変わらぬお子様達の元気な笑い声と先生達の明るい笑顔が溢れ続けています。